席替えエクセルv2

1.目的     

席替えをワンクリックでランダムに行うためのエクセルファイルです。

視力の悪い生徒は1列目にするなど、細かい希望をかなえたいときでも数値を入力するだけで設定できます。

2.事前設定 ※年度はじめに一度だけ実施します。

(設定1)机行数と机列数の数値を入力します。

例えば、机行数"6"、机列数"6"とそれぞれ入力したら、36人の座席枠が増減します。

なお、最大で9行9列81人まで設定することができます。

(設定2)座席枠に番号を入力します。

表示された座席枠に一意の2ケタの整数を入力していきます。

席替え後、座席番号を入力した位置に氏名が表示されます。

(設定必要座席数を入力します。

実際の座席数を設定します。

机行数×机列数以下の数値が入力できます。

(設定再計算回数を入力します。

[300]が最適です。

なおVBAの処理による再計算の回数ですので、おおよそ5秒~10秒で完了します。※PCの性能にもよります。

(設定5)抽選の様子をみるかどうか設定します。

[0]は見ない設定です。より素早くランダムで座席を決定することができます。

[1]は見る設定です。時間はかかりますが、ランダムで座席が入れ替わる様子が見られるので、楽しみながら席替えをしたいときに最適です。

(設定6)入力枠を作成します。

生徒番号や生徒氏名、ふりがなを貼付する枠がワンクリックで完成します。

(設定7)生徒氏名やふりがなを入力します。

すでに使っている名簿データから①コピー→②値の貼り付けの2ステップで完了します。

(設定8)行や列の固定値を設定します。

ふりがなのすぐ右の「行」「列」の列に数値を入力して固定位置を設定します。

設定例①

生徒1の「行」に[1]を入力すると、常に1行目に表示されます。

「視力が悪いので1列目がいいです」という生徒の希望に応えることができます。

設定例②

カンマ区切りで[1,2,3]と入力すると、1,2,3行目のいずれかに表示されます。

「授業に集中したいので、前の方がいいです」という生徒の希望にも応えられます。

設定例③

行に[6]列に[6]を入力すると、常に6行6列に表示されます。

「理由があって入口付近でなければならない」という学級事情にも対応できます。

設定例①~③

複数の条件を同時に設定することもできます。

3.実行     

(実行1)じっくり席替え / 素早く席替え

いずれかの方法で席替えを実行します。

席替えにかけられる時間や状況に応じて使い分けることができます。

(実行2)「確定しますか?」

暫定の座席が表示されます。

「はい」をクリックすると確定します。

「いいえ」をクリックすると再抽選します。

(実行3)印刷

確定した座席は[出力_生徒視点][出力_教師視点]に表示されます。

それぞれ別シートに作成されるので、印刷を実行するだけでOKです。


基本的な使い方は以上です。

最後にアレンジ例を紹介します。

4.アレンジ例     

① 37人学級で1か所に3人席

6行7列にして、1つの列に1つのみ番号を入力します。

なお、列番号は7以上にして他の番号と重複しないようにします。

② 前後左右を空席にする

6行6列にして、空席に空欄を交互に入力します。

座席に番号を入力します。

③ 男女の列を固定させる

6行6列で、

男子の「列」に[1,3,5]を入力します。
女子の「列」に[2,4,6]を入力します。

男女の位置を固定しつつ、ランダムに席替えができます。

④ 男女交互にする

6行6列にして、男子の「列」に[1,3,5]を入力します。

また、女子の「列」に[2,4,6]を入力します。

[入力]シートのY2セル以降にある座席表の番号を次のように書き換えます。

座席の数値を交互にすることによって、男女位置も交互にすることができます。

5.最後に     

他にも番号の設定の仕方によって、さまざまなアレンジができます。

これまでExcelでは再現が難しかった個別での希望に応えたランダムな席替えが実現できるエクセルになっていますので、ぜひご活用ください。

※サンプル版実行回数が3回までに制限されています。
開発環境はWindows10,Excel365です。