『生徒名簿エクセルv1』
1.目的
生徒名簿(一人ひとりの提出物を点検したり、素点をメモしたりするときに使用する)を作成します。
年度はじめの繁忙期に行う業務で、クラス決定から名簿印刷までを最短時間で完了させるために、入力やクリックなどの手作業を極限まで減らしました。
2.事前設定① ※はじめに一度だけ取り組みます。
[設定]シートで組数などの数値を入力していきます。
(設定1)組数を入力します。
※クラス数に上限はありません。
(設定2) 学年名を入力します
※1つのファイルで1学年まとめて作成します。3学年分作成する場合、設定前にコピーしておき、それぞれ作成してください。
(設定3)組表示を入力します。
1組、2組、3組、…であれば[1]
A組、B組、C組、…であれば[A]
を設定します。
(設定4)名簿名(ヘッダー)を入力します。
名簿印刷時に、先頭行に表示されます。
(設定5)番号表示方式を設定します。
クラス内での生徒番号表示の仕方をアレンジできます。
男女連続…[0]
女子1番を51番にする…[50]
男女それぞれ1番から…[-1]
男に"B"、女に"G"をつける…[-2]
(設定6)男女区切り行番を設定します。
すべてのクラスの男女区切り行番(女子の開始行)を合わせることができます。
[15]にすると15行目で区切るので、女子の1番は16行目から表示されます。
(設定7)各組の人数等を入力します 。
「担任名」「男子人数」「女子人数」をクラスごとに入力します。
(設定8)▼初期設定をクリックします。
マクロが実行されて、氏名・ふりがなを貼付する枠が完成します。
(設定9) 学年分の生徒氏名・ふりがなを入力します。
別ファイルなどから[入力]シートにある枠に生徒氏名とふりがなを入力します。
別ファイルからデータのみをとってくる場合には、書式が崩れないようにするために、「値の貼付」することをおすすめします。
事前設定は以上です。
次に印刷方法を説明します。
3.印刷実行
(実行1)出力様式をシート選択します。
[出力1]ふりがななし・方眼
[出力2]ふりがなあり・方眼
[出力3]ふりがななし・横罫線
※様式の御要望がありましたらお気軽にお問合せください。
→問い合わせはこちらから
(実行2)クラスを指定します。
A1セルにクラス番号を入力します。
※アルファベット表記でA組を表示させるときは[1]を入力します。
(実行3)印刷します。
Ctrl+Pのショートカットキーで印刷実行することがおすすめです。
(実行おまけ)まとめて印刷する
クラスごとに各様式をまとめて印刷するには、次の操作を行います。
①[出力1]シートでクラス番号を指定します。
②Ctrlキーを押下したまま次の操作をします。
ア.[出力2]シートをクリックします。
イ.[出力3]シートをクリックします。
③印刷実行します。
それぞれのシートをまとめて印刷することができます。
操作の説明は以上です。
4.最後に
生徒名簿は、マクロを使わずとも標準機能や関数を活用することで、十分に実用性のあるものを作成することができます。
ただ、冒頭にも述べたように年度はじめの繁忙期に行う業務ですので、一刻も早く生徒名簿は完成させなければなりません。エクセルを操作している時間は1分1秒でも短くおさめたいところです。
本ファイルは「クラス数が変わったから数式を修正する」「VLOOKUP関数の検索値列で男女間の空き行を調整する」「ちゃんと入力したはずなのに、ふりがなデータがうまく飛ばないからエクセルに詳しい先生にみてもらう」などの無駄な作業をなくすことができます。
マクロを使って標準機能や関数をより良い形で活用することで、より効率的に実用性のある「生徒名簿」を作成します。
※サンプル版は[出力]シートのクラス変更回数が3回までに制限されています。
※開発環境はWindows10,Excel365です。